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三月最終日

いよいよ明日から新学期?ですね〜。明日からはJRも混雑するのかな? それにしても三月も終わりと言うのにまだまだ寒い日が続いております。もちろん昼間はジャンパーもいらないほどの陽気なのですが、ここ高尾の夜は薪ストーブのお世話になる日々です。薪ストーブを導入してからというもの、冬を待ちながら薪を集めたりとストーブを手入れしたりするもんで、楽しみが一年中続きます。殆どのストーブユーザーと同じように、いつ薪が手に入らなくなるかと思うと不安で不安で、来年分は大丈夫と思いながらもせっせと集めてしまいます。そんなふうに、生の丸太に触れる機会が増えると、木工としての生木に驚かされることが沢山ありました。例えば、生木が水分を含んでいることは教科書を読んで知っていても、実際に切り出したばかりのミズナラをパカーンと割り、その断面に手を触れると手のひらがびっしょり濡れる程の「水」を感じます。ホームセンターの乾燥材しか知らなかった自分にとっては木材は木であり生命体であった事実を改めて勉強した瞬間でした。また、断面がピンク色可愛い木があったのでコースターにしようと輪切りして置いておいたら、数日後、どら焼きの片側のように中心が膨れ上がってびっくり! これじゃコースターにならんと諦め、何となく裏返して放置していたら嘘みたいに平面に元通り。木材は乾燥させる、含水率は何パーセント、板材は暴れる等等知ってはいる事ですが、命半ば虚しく輪切りにされた木片が、生き物であったことを主張するように身をよじり変形していく様子には感心させられました。そんな生木の性質を利用してうつわを作っている人々は結構いらっしゃるのですが、先日、アートの世界ではたぶん有名人?の作品展がミッドタウンであったので行って来ました。

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(写真のうつわは木ではなく、これまた女性陶芸家ルーシーリーさんの作品です)

展示会は陶芸がメイン、そのうち一人のアーティストが木のうつわでした。
生木で削りだし、乾燥工程で生じるゆがみを味わうといったもの。圧巻なのは50-60キロはある木の塊を回し、形を削りだすその作業工程。木の魅力について語る彼の言葉に納得しつつ、表現方法の自由さに感心した日でした。

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そんな興奮さめやらぬ夜はお家でクラフト、クラフト、研ぎ直したカンナでまな板を削っておりますよ。ちなみにこのカンナ、ホームセンターで400円の一枚刃、手入れすれば結構使えるもんですね。二階では同じように並々ならぬ興奮を覚えた妻がろくろをクルクル回しております。
来週にはついに電気窯到着!!
by hanamamet | 2009-03-31 19:30 | 高尾とクラフト生活


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